クトゥルフ×昭和！舞台【HOPELESS】を観て来ました！
4/3(水)〜4/9(水)までの一週間、クトゥルフ神話をモチーフにした舞台「HOPELESS」の公演が行われています！
場所は築地ブディストホール。
2017年には「舞台版ハコオンナ」を手掛け、これまでにも“ボードゲーム”ד演劇”というコンセプトで作品を上演してきた聖地ポーカーズの最新作です。
わたしは今回、4/4(木) 19時からの回を観て来ましたのでその感想を書きます。
ネタバレなしの感想なので、これから鑑賞予定の方も安心して読んでくださいね！
- あらすじ
- 昭和中期、高度経済成長時代の真っ只中の日本を舞台に起こる連続変死事件。事件は次第に警察や政府、宗教団体までもが絡み合う、複雑怪奇な様相を呈し始める。果たして事件の裏にある真相とは…？
- (引用元:公式ホームページ)
- 感想
- 作品をもっと楽しむために
- 二次創作フリー
あらすじ
昭和中期、高度経済成長時代の真っ只中の日本を舞台に起こる連続変死事件。
事件は次第に警察や政府、宗教団体までもが絡み合う、複雑怪奇な様相を呈し始める。
果たして事件の裏にある真相とは…？(引用元:公式ホームページ)
物語の中心は、連続変死事件。
ある富豪が不可解な死を遂げ、残された娘は、父が建築事務所に依頼していた「神殿のような建物」の存在を知るのですが、娘と協力者たちが「その建築の謎」に迫る過程で、それぞれの思惑を持った集団も現れ、やがて衝撃の真相に向かって緊張が加速していく……。
クトゥルフを知らなくても楽しめる、スリリングなサスペンス&ミステリーです！
感想
面白かった！！！！
とにかく迫力がスゴイ！広くない会場だからこそ、舞台と客席とが一体になるような臨場感があり、役者さんのつぶさな表情までしっかりと分かってめちゃくちゃ引き込まれました。
特に、宗教団体が登場して我々観客を信者に見立て、演説を披露する場面が何度かあるのですが、「これは劇だ」と分かっていても薄ら寒くなってしまいました。
リアリティのある台詞、役者さんの素晴らしい演技、それから激しい光と音の演出に、呑み込まれそうになります。
脚本は情報量が多く、休憩前の前半戦は目紛しく場面が変わっていきますが、随所でまとめが分かるような台詞も組み込まれているため、追いつけなくなる事はありません。
そして休憩後の後半戦は怒涛のカタルシス。
王道の展開と、「そう来るか！」という意外性とが共存するエンディングで、見終えた後は色々と考えさせられます。ネタバレになるので詳しい言及は避けますが、“この場所だから出来る仕掛け”に滾りました！
作品をもっと楽しむために
ここから先は、「あえて知らないまま」自分の目でストーリーを観て確認するのも楽しいと思うので、見たくない人は飛ばしてください。事前に予習する派の方はぜひどうぞ！
プロデューサーノート
公式ホームページ上に、鑑賞に先駆けて読みたい、制作秘話や見どころなどが載せられています。
【HOPELESS公演に向けて】
— 舞台 聖地ポーカーズ情報 (@info_seichi) March 26, 2019
・お届けするのは絶望と言う体験https://t.co/qyhWtQ0qiy
・クトゥルフ神話って身近にありますhttps://t.co/Ghy2zrUVn3
・実際の事件が絡みむif歴史物https://t.co/HsKhf6gM9Q
★チケット発売中★https://t.co/Brvrj1mmNJ#狂気と絶望に陥るのは誰だ？ pic.twitter.com/m9BnaFcBBH
キャラクター紹介
・蛯原辰房… 変死した富豪。
・蛯原深雪…主人公(画像上段、左から三番目)
辰房の娘であり、父が孝二郎の会社に依頼した「不思議な建築」の謎を追う。
・喜多川孝ニ郎…深雪の大学時代の後輩。(画像上段、左からニ番目)
建築会社に勤めており、深雪に協力する。「優秀な兄たち」と比較され続けたせいでコンプレックスがある。
・坂東忠雄…“都市ゲリラ建築家”。孝ニ郎の兄。(画像上段、左端)
弟を大切に思っている。熱血漢で色々と“強い”。深雪に協力する。
・ 全一教団…白ずくめの宗教組織。(画像上段、左四〜六番目、三名)
「人類の進化」を目論み、「扉を開く」儀式を行おうとしているが、儀式に必要な“あるもの”が足りない様子。
・蓮華座…黒ずくめの集団。(画像下段、左四〜六番目、三名)
深雪を度々襲う謎の集団。「法力」を使う能力者がいる。彼らの目的とは…？
・須藤崇法…探偵。深雪に協力する。(画像上段、右端)
・八重樫梢枝…ルポライター。全一教団の調査を行なっている。(画像下段、右端)
・刑事たち…蛯原辰房の死を調査している。(画像下段、左橋〜三番目、三名)
モチーフとなった事件
この舞台は実際にあった事件を元に作られています。
・津山事件…大量殺人事件。津山事件 - Wikipedia
・ばりばあ号沈没…ぼりばあ丸 - Wikipedia
・磐梯ホテル火災…磐光ホテル - Wikipedia
クトゥルフ神話とは
架空の神話。様々なストーリーがあり、TRPG(テーブルトークロールプレイングゲーム。ストーリーにそってサイコロの出目とプレイヤーの臨機応変な思考でトラブルを解決する形態のテーブルゲーム)の題材としても人気。
太古の昔に地球を支配していたものの現在は地上から姿を消している異形の神々(邪神)が現代に蘇る、というストーリーが定番。
主演の本宮佳奈さん
この作品は、声優として活躍中で、アニメ「けものフレンズ」にてブレイクを果たした本宮さんの、女優としての初舞台でもあります。
ニコニコ動画でクトゥルフ関係の番組も持っている本宮さん。「ザ・テレビジョン」にインタビューを受けています。
二次創作フリー
クトゥルフ×昭和×舞台という斬新な作品である舞台「HOPELESS 」
伏線は綺麗に回収され、見終えると気持ちの良いラストなのですが、散りばめられた謎の数々や魅力的なキャラクターのおかげで、見終わった後には誰かと考察を語り合いたくなっちゃいます。
ありがたいことに、この舞台は二次創作フリー！
TRPGのシナリオに使ったり、続編を書いたり。自由に二次創作して良いそうですよ！
公演中のネタバレは伏せたいので、公演後がいいかなーと思いますが、4月9日を過ぎたら、二次創作も盛り上がると良いですね！
ちなみにわたしは「倉持くん」が推しです！「積井さん」も好き！
ではでは、ご覧になった方はぜひコメント欄で語りましょうね。
まだの方はぜひ劇場へ！
